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天声人語 20160227 文化庁が京都に移転?

2016-02-27 09:07 183 查看
このほど新書大賞に選ばれた『京都ぎらい』が面白い。建築史などを専門とする著者の井上章一さんは、京都市の嵯峨で育った。洛外と呼ばれる地域だ。市中心部の洛中の人々から田舎者呼ばわりされ、さげすまれてきたことへの恨み節が炸裂(さくれつ)している▼といって悪口ばかりでもない。例えば花街(かがい)の上七軒

かみしちけん)を、京都の人は洛中、洛外を問わず「かみひちけん」と発音する。「かみしちけん」を認めない点で両者は歩み寄れるという。井上さんの矛先は霞が関の中央集権的な国語政策に向かう▼千年の古都は奥が深いと思っていたら、文化庁が京都に全面的に移転する見通しになったという。政権の進める「地方創生」の一環である。中央省庁の本格的な引っ越しが実現すれば、強い印象は残すだろう▼確かに地の利はある。関西には国宝や重要文化財が集中し、古代遺跡も数多い。京都と奈良には定評ある博物館や文化財研究所がある。文化庁に似合いの土地というイメージではある▼一方、文化庁著作権制度や国語政策なども所管する。毎年の国語に関する世論調査は日本語の変遷を映して興味深く、小欄も折々紹介してきた。こちらの分野に移転の利点はあるのかどうか▼そういえば井上さんは先月の本紙京都版で、京都に文化庁は不要と語っていた。国語政策へのあの腹立ちが理由ではない。井上さんを散々見下してきた京都人が、その誇りをかなぐり捨てて誘致に走るのを見るのは釈然としないからだという。京都は奥が深い。
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