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天声人语

2015-11-25 14:44 267 查看
民俗学の大学教員から介護職員になった六車(むぐるま)由実さんの仕事が面白い。施設に通ってくるお年寄りから人生の聞き書きを続けている。米国攻撃の風船爆弾を軍需工場で作った少女時代の思い出話を、いきいきとしゃべる人がいる▼電線を引く仕事のため、家族と一緒に村々を移住して回った男性もいる。その物語から、高度成長を支えた庶民の姿が浮かぶ。「介護民俗学」と六車さんは名づけた▼「ケアをする/されるという関係」を超えて向き合いたいと、著書にある。お年寄りの記憶の中に残る地域の暮らしや文化を、学生が気軽に調査に訪れるような開かれた介護現場になったらいい。そんな望みもあるという▼六車さんの試みが新鮮なのは、多くの現場が抱える問題を映し出しているためではないか。介護する側と受ける側の関係。外の世界からの閉鎖性。それらが最悪の形で表れたのが、川崎市の老人ホームであろう。わずか2カ月の間に、80~90代の3人がベランダから落ちて亡くなった。職員による虐待も明らかになった▼市が運営会社に行政処分の方針を先日伝えた。釈然としないのは、転落死の原因が全く分からないことだ。自分で手すりを乗り越えた事故か。何ものかによる事件か。このまま藪(やぶ)の中で終わらせていいはずがない▼介護現場の多忙や緊張は、素人の想像を超える。それでも一つ一つ解きほぐすしかない。人生の終盤を過ごす場で生命の危険まで心配しなければならない、そんな世の中はごめんだから。
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