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日经春秋 20160307

2016-03-07 09:17 148 查看
ともに1950年代に封切られた小津安二郎監督の映画「麦秋」や「東京物語」で、長男の妻の役を演じていたのは三宅邦子さんである。医師である夫を陰ながら支え、夫の両親には優しさといたわりをもって接して、自分の子は厳しくしつけていた姿が印象的だった。

▼2011年まで約20年続いたドラマ「渡る世間は鬼ばかり」では妻役の泉ピン子さんが光った。中華料理店を営む所帯の中で、しゅうとめや夫の妹らに振り回されるさまに、やきもきした人も多いだろう。実は、先週あった認知症男性の鉄道事故を巡る損害賠償請求訴訟の最高裁判決にも、長男の妻の苦労が記されている。

▼男性は愛知県に、長男は横浜市に住まいがあった。男性の症状が進み、その妻も高齢であるため、02年以降、長男の妻が1人で男性宅の近くに引っ越し、デイサービス利用時以外の介護を担った。判決には、徘徊(はいかい)させない工夫や粗相の後始末など献身的な日々がつづられ、胸を打つ。それは、07年末の事故直前まで続いた。

▼亡くなった男性には4人の子がいたが、長男とその妻以外は介護に関わった形跡はない。いろいろな事情があったのだろう。江戸のお白州なら人情味ある奉行が「単身赴任」までした妻を大いにねぎらったかもしれないが、権利や義務の考量に専心する現代の裁判所の仕事ではない。代わって無私の5年余に頭を下げたい。
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