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日经春秋 20160131

2016-01-31 09:52 113 查看
平成版の薩長土肥連合を――。山口や鹿児島などの4県が、そんな試みを進めているそうだ。といっても政府を打倒しようといった話ではない。明治維新から150年の節目をとらえて一緒に観光振興を、というアイデアだ。今月には早くもスタンプラリーが始まった。

▼明治元年が1868年だったから、もしこの元号が続いていれば来年が明治150年にあたる。これから数年間にわたり、右の4県をはじめとして各地でさまざまな催しが企画されているらしい。日本にとって明治とは何だったのだろう。テレビ番組や史書出版を通じ、あの時代を振り返る機会が増えていくかもしれない。

▼夏目漱石「こころ」の最終段、「先生」は明治の精神に殉死すると語る。この謎めいた言葉の意味を、社会学者の作田啓一氏はこう推測する。徳川時代の古い道徳に代わり、明治に新しい道徳が芽生えた。しかし人々の心はあっという間にカネと権力という欲に奪われてしまう。そうした漱石の危機感が表れたのだろうと。

▼今年が始まりまだひと月だが政界、芸能界、企業経営などを巡り大ニュースが続く。カネや権力に心をむしばまれたかのような後ろ向きの話も目立つ。月の区切り、昔に目を転じたりしつつ、気分を入れ替えたい。「今は二月 たつたそれだけ/あたりには もう春がきこえてゐる」。早世の詩人、立原道造も歌っている。
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