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日经春秋 20150924

2015-09-24 12:19 204 查看
作家と勤め人の2つの顔があったカフカには、オフィス生活を嘆いた手紙がある。「朝八時から、夜七時、七時半、八時、八時半……まったく! ぼくの事務室に通じる細い廊下で、ぼくは毎朝、絶望に襲われました」(頭木弘樹編訳「絶望名人カフカの人生論」から)

▼夜も仕事に追われたのは最初に入った保険会社。次に移った労働者傷害保険協会は午後2時に終業になったが、「それでも充分にひどい状態」で我慢が大変と書いている。いまでいうワークライフバランスに格好の環境のはず。が、頭が創作でいっぱいのカフカは、メリハリをつけ職場では仕事に集中、とはいかなかった。

▼労働時間などの勤務制度がどんなに働きやすいものであっても、本人が楽しく生き生きと働かないと、大作家には失礼ながら大きな成果は生まれにくいだろう。いま日本では政府が働き方改革の旗を掲げ、企業に短時間勤務や在宅勤務、裁量労働制などが広がろうとしている。制度という器をつくって安心するのは禁物だ。

▼カフカは書記官、秘書官と昇進した。真面目だったからだ。上司が彼の内面もよく観察したなら、モチベーションをもっと高める手を打てたろうか。今年で出版から100年の「変身」は、セールスマンを辞めたいが、家族のことを考えるとそうもいかない主人公の悩みを描く。働く、とは何だろう。カフカは問い続ける。
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